昨夜は中秋の名月。澄んだ秋空に浮かぶ満月は、まるで静かに語りかけてくるようでした。
月を見上げると、ふと時間がゆっくり流れているような気がします。日々の忙しさの中で忘れかけていた「余白」や「静けさ」が、月の光に照らされてよみがえるようでした。
今年の中秋は、家族と一緒に月見団子を囲みながら、昔話に花を咲かせました。子どもの頃、祖母が教えてくれた「うさぎが餅をついている」という話を思い出しながら、月の模様をじっと見つめる時間は、何とも言えない懐かしさと温かさに包まれていました。
秋の夜長、月を眺めながら過ごすひとときは、心を整える贅沢な時間。自然の美しさに触れることで、自分自身と向き合うきっかけにもなります。
来年もまた、この月を見上げながら、穏やかな気持ちで過ごせますように。